「杉線香」

ものづくり

皆さまこんにちは!

今回は大抵の場合、捨てられてしまう物を活用できないものかチャレンジしてみました!!林業において、出荷されていくのは樹木の幹の部分がほとんどだと思います。長い年月をかけて育てた樹木であるほどに、その木をフル活用してやりたいと思うこともあるでしょう。

調べてみると、杉の木は日本人にとって、昔から切っても切り離せないなじみの深い木のようです。幹は建材に、皮は屋根や垣根に、そして葉は線香にとフル活用されてきました。

そこで、杉の「葉」を使い線香を作ってみました!

まずは材料となる杉の葉を乾燥させていきます。乾燥しやすいように、軒下に吊り下げてみました!

2週間乾燥させると、緑だった葉が茶色く変色しました!

乾燥すると、枝から葉が取れやすくなります。枝から葉を外していきますが、乾燥して硬くなった葉が手に刺さり結構痛かったです。

この状態では少し大きいように思い、剪定鋏で細かく切り刻んでいきました。鋏での作業はこのくらいにしておきまして。

ミキサーの出番です!ミキサーで粉状にしていきます。杉の葉を入れて、数十秒で粉状になります!

少し、繊維状のものが目立つのでふるいにかけます。ここまでくると、料理をしているような感覚になりました!

ここからは、線香としての形に仕上げていきます!線香づくりで一番楽しい時間です!!

杉線香は杉の葉100%で作りますので、糊を混ぜたりしません!杉の葉に含まれるヤニを利用して線香にします。

そのため、粉状になった杉にお湯を注ぎ、練っていきます。5分くらい練っていると、まとまってくるので形成に移ります。よく見る線香は棒状ですが、初めての僕には難易度が高かったのでとりあえず三角にしました!

一週間ほど、乾燥させて完成です!!並んだ姿はタケノコに見えて仕方ありません!

実家に帰って、仏様に杉線香をあげました。

火の付き、煙の量も十分です!!もちろん、香りもとても良く満足な出来でした!仏様もきっと喜ばれているでしょう。

来年の盆は、手作りの杉線香を持ってお墓参りしたいものです!

今回はタケノコ型でしたが、棒状の線香を目指したいです。杉の他にもヒノキの葉などでも作ってみたいと思います!

現在、国産材が家などの建材に使用されていない、というのが現状です。日本の森林は使われずに荒れています。本来であれば木々が吸収するはずのCO2は、森林が荒れることによって吸収されにくくなってしまっています。また「環境」面からだけでなく、日本の「林業」という点から見ても、人工林が放置されているのは大変深刻な問題であると叫ばれています。

国産、更には地元の木を生活に再び取り込むことがこの問題の解決策の一つになると思います!個人で出来ることは限られますが、今回作った杉線香などは生活に取り込みやすいのではないでしょうか。このような物の需要と供給が生まれることを願います!!

「ハマゴウ」

夏と言えば海!!夏の海と言えばハマゴウ!!

そんな感じの植物です。海岸砂地に自生するシソ科の常緑低木で大きなくくりで海浜植物の一種になります。海水浴をしたりするような砂浜に海浜植物は生育しています!

暑い盛りに咲く青紫色の花は涼しげな印象を持たせてくれます。

ハマゴウの花言葉は「愛の喜び」です。青紫色の可憐な花と、ユーカリのような人を癒す爽やかな香りをもつハマゴウにふさわしい花言葉といえますね!

では、また。

伊藤でした。

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