令和3年度林業就業支援事業 その1

イベント

こんにちは。臼田です。またまたブログサボって申し訳ありません。

今回と次回で今年度の私の3大事業の一つ林業就業支援講習の様子ををレポートしたいと思っています。

ー林業就業支援事業(厚生労働省事業)ー

ー2020年度より、弊社代表が厚生労働省より株式会社エヌアイエスプラスが委託を受けて実施する

林業就業支援事業の広島県地域アドバイザーに任命されました。

林業就業支援講習会とは厚生労働省の委託事業で、林業で働くことを希望される方に向けた講習会です。作業を行うにあたって必要な知識や資格を得られます。講習会の受講が終わると就業先の紹介・就業相談も行われます。将来の林業のための入門講習と言えるでしょう。8月の開催が新型コロナウイルスの影響により延期となっておりました。募集再開されましたのでご参加お待ちしています。ー

広島県林業就労支援講習の再募集開始について
林業就業支援事業(厚生労働省事業)2020年度より、弊社代表が厚生労働省より株式会社エヌアイエスプラスが委託を受けて実施する林業就業支援事業の広島県地域アドバイザーに任命されました。 林業就業支援講習会とは厚生労働省の委託事業で、林業で働くことを希望される方に向けた講習会です。作業を行うにあたって必要な知識や資格を得ら...

弊社のホームページでは告知をしておりました林業就業支援事業の20日間講習会が12月7日より開催され、22日の最終日まで走り抜きました。

当初の予定では8月の開催で計画しており、参加者も定員いっぱい集まっていたのですが、コロナの影響で緊急事態宣言が発令され、広島県でも感染者が伸び続けていたため、やむなく延期をするようにとのお達しがくだり収束を待つ形となりました。

緊急事態宣言が明け、再開の日取りを様々考えたのですが年度内に完了しなければならないことも鑑み、年内に実施するとの日取りで一気に事業を進めた形となりました。無理を言って依頼していた講師の方達に断りを入れてから1ヶ月後に再度12月開催に参加いただけるように連絡し直し、文書も各方面に送りながら、通常の仕事、さらに個人的には研修が立て込み立て込みなだれ込んで、この年末に至っています。

まさにお陰様を持ちまして無事に開催から修了まだ行うことが出来ました。参加者の皆様、講師、見学等でご助力いただきました皆様に感謝しかありません。このFOREST WORKERは本当に多くの方の支えがあって成り立っているなと改めて実感いたしました。まだ事後処理が残っておりますが、主催者へ打診の上、年明けには遅くとも完了するものと思われます。

このまま6回シリーズくらいのボリュームでレポートしたいのですがw、引っ張りすぎてもいけないので、今回と次回とで報告させていただきます。

まず今回の参加者の方は全員で4名、40代以上の方が参加くださいました。皆さん林業への熱い思いを持って参加いただいたので、それに応えるべくこちらも全力で知識・技術を提供しました。計画の段階でも練りには練ったのですが、この20日間研修というのはとてもいい構成になっているな、というのは担当させていただいて素直に思った感想です。報告も兼ねてそう感じた理由を書いていきます。

長いようであっという間の20日間

今回広島県での講習は全14日間の日程にしました。14日間~20日間までのカリキュラムの中で自由に選択できたのでその日数にしました。これは受講生の負担が日数が多ければ多いほど大きくなるのでは、と考えたことが一つ。そして最終的に林業関係に就職を目指すのですが、就職できる可能性や機会は日数に関係しないと考えたからです。広島県には他県に無い強みがあります。それは県の森林組合を束ねる森林組合連合会という組織があるのですが、そこが全国に先駆け林業に特化した、ハローワークと同様に職業の斡旋ができる許可をとっているのです。かく言う私、臼田もその制度を使ってこのFOREST WORKERに就職することが出来たのです。14日間でも20日間でもその制度を利用する協力を取り付けているので就職対策はバッチリと言うのが広島県での開催の強みです。まぁ県内中心の求人なので県外の方が県外に就職希望の場合は候補が狭まってしまいますが。

庄原市の強力な協力のもとはじまった開校式

就職対策がしっかりしていることが一つ、もう一つが庄原市が大いに協力してくれたことです。まず研修場所ですが、今年度庄原市により新たに整備された庄原市森林交流体験施設「森の学舎」を全日利用させていただきました。山林での実習以外はこの施設を利用させていただいたのです。そのため三次市からも比較的アクセスも良く、受講生が見学で様々な施設に赴くのにも宿泊場所に迷わなくて済む結果となりました。この施設は廃校となった古頃小学校を再利用したもので木材をふんだんに使った内装と新たに庄原材を使った机と椅子が整備されています。少人数による各教室を使った講義や30人規模の講習に対応可能なホールもあり、活用の範囲はとても広いと感じました。木材を使用した実習にはグラウンドを使用させていただいたので移動時間0で、更衣室も完備されており、日頃寒空の下で着替えて仕事をしている身からすると天国ですw。8月から延期して12月に利用したいとの要望も快く受け入れていただきました。その上、開校式には林業振興課の課長様が参加くださり、木山市長からのお言葉までいただき代読くださいました。

特別教育による資格取得だけではない現場のリアルが学べる実習や講和

そして3つ目に実習の時間や講和の時間が半数以上を占めている事です。私もそうなのですが、刈り払い機やチェンソーの特別教育を終了すると即現場です。弊社は教育に時間をとっている方だと思いますが、それでも現場のイメージがなく資格教育を進めていってそれから仕事として現場で実践なのでなかなか知識と実践がリンクしないのです。これは時期や事業体によって特に顕著になります。例えばこの時期に就職すると間伐という作業が中心になり刈り払い機を使う機会が春までない、と言うことも起こり得ますし、事業体によっては資格は取ったものの大型重機による造材、搬出がメインでその後一度も刈り払い機に触ったことがない、と言うこともあるそうです。折角知識や技術を学ぶのであれば現場で活用できる入口の部分になれるような講習を考えると実際に機械を使ってみる、山を歩いて伐採のイメージを考えてみる等の内容を盛り込みたいと言う思いが盛り込めたのがこの20日間の講習でした。さらに森林組合の方、民間事業体の方に来ていただき現場の様子をお話しいただく時間も確保できました。どうしても主催している弊社の林業に対する思いが中心に受講生へ伝わってしまいます。日々一緒に過ごしているので仕方がないことではあるのですが、我々の思いや活動は林業のほんの一部なので組織が違えばまた違った考えや活動があり、それらが全て折り重なって日本の林業となっていると思います。そのためより多くの方に話していただいて受講生には林業の事業体にはそのように様々な活動があることをこの講習を通して知って欲しかったものです。これは見学先にも同様に考えて構成したつもりです。

長くなりましたが、これらの思いを持って計画し、実施した広島県林業就業支援講習会です。次回は実際の様子を可能な限りお伝えしたいと思います。

それではまた。臼田でした。

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