山と鳥獣被害

その他

こんにちは。株式会社FOREST WOKERの臼田です。更新週を勘違いして一週飛んでしまいました。申し訳ありません。

また改めてブログ更新頑張ります。よろしくお願いします。

今回は鳥獣被害について書いてみようと思います。写真は安佐動物公園のシフゾウと言う動物で、野生では一度絶滅した動物です。全国的にも珍しい動物とは思いますが、本編とは関係がありません。すみません。

前職で動物関係の勉強をしていたこともあり、以前から興味もあり色々調べたりはしていたのですが、最近よくよくその問題に関することが身近でありましたので報告と私見を書いてみようと思います。

鳥獣被害のニュース

野生動物による様々なニュースが毎日のように流れています。携帯の普及で簡単に録画ができるようになったため、動物を捕獲しようとする人たちが右往左往している動画が流れたりしますね。野生動物による農作物の被害やケガをした事故など人里に動物が入ってきて起こるものが話題にもなり関心を集めやすいです。

造林が進んだことが原因か

まず私の勉強不足で思い込んでいたことを一つ書いておきます。皆さんは杉や檜などの針葉樹の造林を行ったために山にエサがなくなり、人里に動物が出てくるようになった。と言う話を聞いたことがないでしょうか。私は獣害被害になっている要因の一番だと思っていました。戦後造林を推し進めた直後にはそう言った事例もあったのだと思います。しかし、現在は造林地が急速に増えているようなことはなく、皆伐後に放棄され雑木山になるところも多くあります。仮に餌が少なくなり人里に出てきていても一時凌ぎにしかならず、結果餌不足で個体数が減少し、山林で賄える餌の量に応じた個体数になるのが一般的です。それでも一時大量発生することはあるので数年おきに増え、被害が出るのは分かるのですが農作物への被害がないなんてニュースは近年聞いたことがないです。

この株式会社FOREST WOKERの周りも田園風景が広がっていますが、ほぼ全てに電柵が張り巡らされており、イノシシの対策がされています。農家の方々とお話をする機会には、口を開けばイノシシが、電柵が、格子柵が、との話ばかりです。

人と山との関わり

山に餌がなく里に降りてきている割には多すぎませんか。そうなんです。山に餌がなくて仕方なく出てきているのではなく、山に餌がありすぎるんです。理由があります。薪を伐らなくなったからです。ガスや電気の普及により、山に薪の木を伐りに行くことがなくなりました。そのためにどんぐりなどがなる広葉樹が増えて、餌の量が豊富になる、その結果数が増える。でも山の面積は決まっているため、縄張りなどで人里近いところまであぶれてくる。人里に近いと人の食べ物が栄養価も高く、容易に手に入るため食べる。結果農作物の被害に繋がる。と言う流れです。

この話を聞いて妙に納得してしまいました。と言うのも人の山離れがひどいな。と言うのがこの仕事をはじめて実感していることだからです。かく言う私自身も幼少の頃里山に遊びに行ったりしていましたが、中学に入ってからはほぼほぼ遊びに行ったりすることはなく、せいぜいキャンプに行くくらいのものでした。先の例も地域の状況や対策によって変わってくると思います。それでも先入観で思い込みをしていたのも事実で、見方を変え、立場を変え、色々な方のお話を聞くことの大事さを改めて思ったことでした。

林業での被害も多いようです。またまた長くなったので続きは次回に。それではまた。臼田でした。

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