海のための森づくり

コラム

こんにちわ

辻です。

皆様

「緑の砂漠」

という言葉をご存知でしょうか?

日本の気候は温暖多雨な気候帯に属しています。

空き地が有れば約3年程で

雑草、かん木類が繁茂するほど

植物にとって好環境である風土です。

日本は戦後

政府による拡大造林政策で

天然広葉樹林を建築や木材加工に優れている

スギ、ヒノキの人工針葉樹林に置換しました。

将来、スギやヒノキが成育して

伐期を迎えた大量の木材を売って

一攫千金を狙って夢をみた大先輩方が、

一生懸命植えた苗木ですが

現在山を見ると手入れされず

鬱蒼と窮屈そうに成育した

スギ、ヒノキが見られると思います。

海外の安価な木材が大量に輸入され

スギ、ヒノキの価値が下がり

一攫千金を狙うどころか

赤字の人工林になってしまい

多くの方が手入れしなくなってしまったのです。

でも

緑の砂漠って言われても

山や森林にいっぱい緑が見られませんか?

と思いますよね。

スギ、ヒノキ林に入ってみると

こんな状況です

真っ暗で、

下層植生があまり生えていない状況で

土を触ってみると

水分が少なくパサパサです。

これが森の砂漠です。

雨が降ると

雨滴が直接地面を叩き

パサパサの土がすぐに流され

川はコーヒー牛乳のように

泥水になり濁ります

また土中に入って水脈の地下水になる水も

パサパサの土が浸透の邪魔をして

泥水を濾過する役目の土中環境が

緑の砂漠によって目詰まりを起こし、

表層土がどんどん削られています。

雨によって山や森の表層土が

削られることにより

川底が上昇し、氾濫や土石流、土砂災害が発生するのです。

また、そのドロドロの表層土は泥水となり

川を流れ海にたどり着きます。

この緑の砂漠によって海にも影響があります。

また次回のブログでご紹介致します。

辻でした。

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