皆さま、こんにちは!!
最近では日が暮れた、夜が過ごしやすくなりましたね。屋外の話ですが。
満天の星空を眺めるも良し!月夜には月光浴するも良し!のんびり焚火を眺めるも良し!
ということで、今回は焚火について少し理解を深めたいと思います!!
まず燃焼とは、物質が光と熱を出して激しく酸素と反応することと定義されています。また、この化学反応を成立させるには、可燃性物質と酸素と熱の3つの要素が必要となります。
焚火に使う薪の燃焼は、水の蒸発、分解燃焼、表面燃焼の3つの段階に分けられます。
薪が加熱されると、まず含まれる水分が蒸発を始めます。この段階では、外から与えられる熱エネルギーは水の蒸発に使われます。よく乾燥していない含水率25%以下の薪や、生木を燃やすとなかなか火が着かないのはこのためです。煙もたくさん出るので目が痛くてたまりません。乾いてからでないと火は着かないのです。乾燥にも程度というものがあって、長期間薪棚に積んで乾燥しすぎた薪は逆に火力が弱くなります。含水率が10%を切ると、急激な熱分解による燃焼ガスの放出に酸素の供給が追いつかず、不完全燃焼をおこして大量の煙やススを出してしまうのです。
しっかり乾燥すると薪の温度が上がります。このとき薪の成分が熱により分解され可燃性ガスを生成し始めます。熱分解により生じた可燃性ガスがある条件を満たすことで、着火し炎を上げて燃えます。これを有炎燃焼といいます。
私たちが見ている焚き火の炎は薪自体が燃えているのではなく、熱分解により生じた可燃性ガスの燃焼なのです。これを分解燃焼といいます。
可燃性ガスを出し尽くすと、やがて炭素成分が残り木炭となります。この段階になると炎はなくなり、酸素と触れる表面だけが燃焼する表面燃焼となります。この熾火になると煙も少なく、火力が安定しているので調理にもってこいです!ヤマメを串打ちして火にかけると、至福の塩焼きが頂けます!!
よく燃えている木炭で青白い炎が見えることがありますが、これは高温下で二酸化炭素が分解され生成した一酸化炭素が燃焼している炎です。
また、薪の重量あたりの燃焼効率はほぼ同じということです。
木の種類によって燃え方に違いが出る。密度の違い、含水率と含まれている樹脂の成分と量が違うことが影響するようです!今回使ったカシは薪として最高とされていますが、分解燃焼がとても早く始まると感じました!どのような、樹脂が影響しているのか気になるところです!調べたのですが、今のところ明らかにできませんでした。
こんなことを少し頭に入れて、焚火を眺めてみると更に楽しめるのではないかと思います!!
では、また。
伊藤でした。