皆さま、こんにちは!
お久しぶりの伊藤です。
皆さまは今年の目標があったりしますか!?
気付けば今年も残すは5か月となりました。
そんなところで、今年の小さな目標を達成できたので、紹介させてもらいます!

苔玉!いや、杉玉です!!
杉玉と言えば、酒屋の軒に吊り下げてあるのを見たことあるのではないでしょうか?
酒屋の杉玉は毎年新しいものに付け替えられますが、作られたばかりの頃は杉の葉本来の緑色をしています。
そのことから、酒蔵の軒先に緑の杉玉が吊り下がると、「新酒ができた」という目印になっています。
そして杉の葉が枯れていくにつれて、杉玉の色は緑から茶色へと変化していきます。その変化は、新酒の変化、時間の経過による熟成具合と重なり、茶色くなるほどお酒も熟成が進んだことを現しています!
また、球体で裏も表もないことから、真心をもってお客様を歓迎するという意味で軒に吊るされることもあります!
では、どうやって作るのかご紹介します!
杉玉は玉全体の98%は杉の葉です!
残りの2%が針金で構成されています。
ほんと、杉の葉の塊でしかありませんね笑


今回は伐採した杉から葉を採りました。枝打ちしたものでも全く問題ありません。
杉の葉を十分に確保できたので、次の工程に移ります!
杉玉の中心には竹や針金で格子状に組まれた球体があります。その球体を芯といい、芯に杉の葉を刺して大きな球にしていきます!


針金で直径10㎝の円を3つ作り、合わせると球体が現れます。
完成した大きさは芯の約3倍と考えて、30㎝の杉玉が出来ます!
さらに針金を追加して格子の幅を小さくします。

芯が準備できたので、杉の葉を芯の下から刺していきます!!


ブスブスと刺して、芯の半分くらいまで来ました。
刺す深さは浅すぎても抜けやすくなるのでダメ、深すぎても反対側を押し出すようになるのでダメです。この時は2㎝位刺しました。
このあたりから、根気を養うお時間到来です~!
刺して刺して刺して刺して刺して!

残るは天のみ!ここまでくれば、楽勝です。

天を刺し終えると、なんだか魂を感じる塊となっていました!!
森の生き物感が半端ありませんでした笑
ちょっと移動させようを持ち上げると衝撃的な重さでした。
なんと余裕の3kg越え。
後は、まん丸になるように刈り込んで減量させます。


密度はもう少し上げられそうですが、初めてにしては上手くいった気がします!
この杉玉は事務所に吊り下げてもらっています!
しかも、特等席です!!

実は杉の葉が大量に準備できたので、家用にも作りました。
こちらは、屋根付きにしてみました!

屋根は焼き板にしても落ち着いた雰囲気でよくなりそうです。
今回作ってみて、杉玉と屋根を1本の杉から作ることが出来るともっと面白くなりそうな気がしました!!
では、また。
伊藤でした。