「ツリークライミング:大木イトヒバ」

現場のこと

紅葉も最盛期となり、秋も終わりの気配がしてきましたね~!!

まだまだ、秋を満喫できていないので待ってくれと言いたいところです!

今回はお宅の庭にある、イトヒバの伐採と隣に生えるヒイラギの剪定を行いに行ってきました。

イトヒバはかなりの大木で株元直径が約80㎝ありました。

立派な大木ではありますが伐採のしてほしいとの要望でした。

本来であれば、ロープウインチを使用して対象木を倒したいところですが、民家と民家の間に挟まれた空間なのでこの方法では厳しいと判断しました。

そこで、クライマーが対象木に登って上部から細かく切ってから、降ろしていきます!

手で持てる大きさに切った枝葉を掛け声の合図をした後、落としていきます。

落とした枝葉はそのままにしておくと、足元が無くなってしまうので適宜、集積して整理するのが僕の役目です。

イトヒバの断幹を行う前に隣のヒイラギを剪定します。

皆さんもご存知のようにヒイラギは鋸歯(ギザギザした形の葉)なのですが、こちらのヒイラギは全縁(ギザギザの無い葉)だったのでキンモクセイに近い雰囲気でした!老木になると葉は全縁になると言われています。

しかも、ちょうど開花の時期だったのヒイラギの花を始めて見ることが出来ました!花はキンモクセイに似て、とてもいい香りがしましたよ~

剪定をする際は、クライマーから見える景色と下からの景色が大きく変わってきます。そのため、木の全体を見ることのできる下の者が剪定後の姿を想像しながらクライマーに提案します。切ってしまってからでは後戻りできないので、かなり重要な作業になってきます。

ヒイラギを剪定して、すっきりしたところで先ほどのイトヒバの作業に戻ります!

ここからは、幹を倒したときに敷地内に収まる高さまで断幹して低くしていきます。枝葉の落下時は空気を受けた抵抗でスピードダウンしてコントロールしやすいです。一方で、幹は枝葉に比べて重量がありながら抵抗となるものもなく、勢いよく落下してしまいます。それを防ぐために断幹する前にロープで吊り下ろすことが出来る状態にしておきます。吊り下ろす時に下にいる僕がロープにブレーキをかけてコントロールすることができます。

作業しながらの撮影だったので、その瞬間をお見せ出来ないのが残念ですが。

これを何度か繰り返して、このような高さまで低くすることが出来ました!

それでは、最後は根元から切り倒します。

このイトヒバは大木なこともあって、僕たちが普段使っている50㏄クラスのチェンソーでは割に合いません!そこで、厳つい大きさの70㏄のチェンソーの出番です。

手に持っているのを見ると大きさがよくわかりますね~

正直、このチェンソーで切るところを初めて見ました!

こうして、無事に切り倒すことができました。

作業前と比べて、日当たりもよくなりました!飼い猫もポカポカして気持ちよさそうに寝ておりましたよ!

では、また。

伊藤でした。

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