こんにちは。株式会社FOREST WOKERの臼田です。
林業初心者の私が林業界の課題について引き続き書いていこうと思います。
今回は、以前少し触れた女性林業家についてです。
女性林業家について
実は私はまだ女性林業家にお会いしたことがありません。
林業家といっても個人事業主や山主などではなく、単純に現場作業員として女性で雇われている方にあったことがないのです。
話に聞きますと広島でも女性を雇用されている林業会社はあるようです。どのような待遇で、長く継続されているか、までははっきりしません。まだ十分調べ切れていないのですが、全国的には女性林業家は増えているようです。女性林業家のグループが全国的にあり、定期的にイベント等で交流し、女性林業家の輪を広げているようです。
女性林業家と山仕事
個人的には女性の林業進出は賛成ですし、これからの林業を考えるとむしろ力を入れて推進していくべき課題かと思います。では自社で女性が雇えるかと言われると正直すぐには難しいかと思います。それは雇用の条件と言うより、作業環境です。
作業自体が山中にて、トイレなどの衛生環境、重量物の運搬等の体力面、現状男性中心の職場環境等々上げればキリがありません。しかし、時間の融通がきいたり、有給休暇の取りやすさなどはプラスかと思います。状況が許せば時短勤務も可能です。課題をクリアできる環境作りが自社にてできればむしろ女性を歓迎したい部分も多いです。
実は株式会社FOREST WOKERの事業のテーマの一つに「山への道づくり」があります。これはそのまま山に道を入れたいと言う事業で、普段生活していると道があることは当たり前なので実際このワードを言ってもピンと来る方は少ないと思います。
山に道を入れるということ
私も実際働き出して山に入ってみてはじめて道の重要性に気付かされました。これは先の女性の職場環境の課題でも道が作業場まで入っていれば近くまで小型車両や林内作業車で行くことができ重量物を人が運搬しなくても済みますし、トイレ等も集落まで車で出れるかもしれません。これはもちろん男性の職場環境改善にもつながります。
しかしこの道を入れることが容易ではありません。答えは単純で道を入れただけでは収入にならないからです。女性の雇用課題でもまずは道を入れると言う基本的なことから課題が山積みです。それでも林業は100年、1000年と続いていく事業です。様々な課題を一つずつクリアして未来を切り開ければと思います。
4月末に樹齢350年生の杉の大径木を製材しました。

これもまた課題が多くやっとの思いで製材まで漕ぎつけたものです。また後日記事にしたいと思います。
それではまた。臼田でした。