風倒木の処理

現場のこと

春一番も吹き、風の強い日が続いておりますこちらは庄原市。

日差しが熱い時もありますが、まだまだ風は冬模様でございます。

山もまた風とは切っても切れない関係にあるようで、今回はそのような強風によって倒れてしまった風倒木を処理する現場に参加しました。

まずはこちらをご覧ください。

このように、谷をまたぐように杉が倒れてしまっています。

中には根っこから倒れているものもあり、被害の大きさが実感できます。

これら風倒木をチェンソーで伐って整理し処理ていくのが、今回の現場での作業となります。

ただ伐るといっても、正常な立木を倒していくのとはまた異なり、木が弓なりに曲がって張力が働いていたり、先端が折れかかっている、または他の木に掛かって思わぬ方向に倒れたりと、一本一本状態が大きく異なるため、普段より危険な作業になります。

そのため今回私は伐倒を行わず、集積に回ることになりました。

ただ伐ることはなくとも、伐倒時の木の動きには細心の注意を払い動くことを心がけます。

上下作業を行わない、伐倒時の合図と確認の徹底、倒れたことを確認してから次の行動に移る等々、基本に忠実に、周りの方の的確な指示に従い作業を行います。

集積の仕方も注意を払います。

現場は谷に沿っており、山水が流れています。

谷から流れる山水は下方にある家や田んぼの用水となります。

その谷を塞ぐように木を積んでしまえば、山水はせき止められ、人々の生活に深刻な影響を与えてしまいます。

それだけではなく、大雨が降ればそこでダムのようにたまった山水が決壊し、甚大な被害を起こしかねません。

今回のお仕事を通じて、私達が行っている作業が、その現場のみならず私達自身の生活や環境に深く関わり影響していること、木の状態は一本一本違い、自然を相手にするという仕事の重大さ、真剣さをより実感させて頂くことができました。

もちろんその中に達成感や楽しみも大いにあります。

ただ、そのことを根底に置き、させて頂いているという気持ちは忘れてはいけないと思いました。

今日もお勉強させて頂いた自然に感謝です。

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