最近になってようやくちらほらと雪が降り始めました。
年々降雪の時期が遅く少なくなっている実感があり、地球は大丈夫なのかなぁとワールドワイドな物思いにふけっている今日この頃です。
新型ウイルスも猛威を振るっている中ですので、予防と体調管理に努めて行きたいですね。
さて前回のブログの続きで、実際にチェンソーを扱ってみてどうだったか、お伝えしたいと思います。
集積の前に作業範囲内の木を切っていく訳ですが、初めてということでまずは樹高が低めで細い物から挑戦させていただきました。
さあ伐るぞ!
と、その前に。
大事なことを忘れません。
安全確認です!
作業前に足場の確保・確認です。
伐るときにバランスを崩してチェンソーで体を切った。。。
なんてことがないように、事前にじゃまな草木は処理しておきます。
続いて伐倒方向(木を切る向き)の確認です。
木の重心や作業場所の傾斜、周囲に人がいないか、木につるが巻いていないか(巻いていると思わぬ方向に倒れることがあります。)、他の木に掛かってしまわないか、などなど、あらゆる危険性やその後の作業効率を考え、方向を決めます。
確認したら、退避場所を決めます。
木が倒れるときに反動で跳ね上がり、アッパーを食らう可能性があるためです。
人生のKOはごめんこうむりますので!
基本的に伐倒方向の反対側に逃げます。
この時も、逃げる方向に障害物がないか、スムーズに退避できるか、と考えます。
確認できたら、いざ受け口を!
。。。
こうして書いてみると、先輩方はこの一連の流れがめちゃくちゃ速いんですよね。
見させてもらっているときは特別に意識できていなかったのですが、実際にやってみると分かります。
状況の判断から伐倒・処理の速さの違い。
例えるなら、徒歩と新幹線。
九九でいうと、いんいちが~とか言ってる間にククハチジュウイチのレベル。
(よくわからない例えでスイマセン。)
とにかく、そういうことです。
さて受け口を作り、ゆっくりと追い口を入れていきます。
ゆっくり、少しずつ木が傾いていきます。
倒れる勢いが増してきたところで退避!
キィ~っと、ドアを閉めるような音を立てながら、倒れました!
(おやじギャグではありません、念のため。笑)
ズシリ、と思いのほか衝撃を感じます。
初めて自分で木を倒せた!
自分が狙ったところに、思い通りに倒せた時の達成感といったらもうたまりません!
小さな木ですが、大きな一歩です。
と同時に少しまじめな感想を。
木も生きている命です。
仕事の上でも、その命に敬意をもって当たらなければ。
喜びの一方で、そうした気持ちも大切にしたいです。
。。。
さてこれで一件落着!、にはまだ早いです。
ここから倒した木を玉切り・枝払いしていきます。
(※玉切りとは、木を適切な長さ(約2m)に分断することで、枝払いは文字通り枝をかさ張らないように細かく処理すること。)
こうして処理した木を集積します。
こうして一連の作業は終わります。
やっているときもそうですが、こうして書き起こしてみると緻密で繊細な作業だなぁと実感が増します。
まるでパズルを解いているような感じです。
これまでも現場に出させていただいてましたが、実際に木を伐ることでより林業に携わっている実感が得られました。
そしてふと、
「林業って、おもしろい!」
そう心の声が聴こえた一日なのでした。