「そこにある木を使う:匙編」

その他

皆さま、こんにちは!

皆さまは木の食器やカトラリーをお持ちでしょうか!?

木で作られた物には特有の温もりと味があります。そんな木から出来た、食器・カトラリーを使って食事が出来たら最高ですよね!

コロナさえ収まってしまえば、木の板から彫刻によって皿を作る体験などにも行ってみたいのですがね。

そんなこともあって、今回は思いのままに木を削ってみました!!

ただ、木を削るというわけではありませんよ!

あったらいいなと思っていたのが「小さめ薄めのコーヒー豆用の匙」です。

完成イメージとしてはアーモンド型です。一般的な匙のような持ち手(柄)はないタイプです!

そして今回はテーマがあります。

テーマは、「身の回りのもので作る」ことです!!

それでは、使用する材料を選びましょう。

僕がストックしていた木材はパイン材、ヒノキ、スギ、ヤマツバキ、カシの5種類がありました。加工のしやすさと強さを考慮するとヒノキでチャレンジしたかったのですが、最近切り出したばかりで水っぽくて今ではないという感じでした。この中で一番時間がたっているのがカシです!カシは硬いので削るのが大変苦労するだろうなと思いつつ、手に取りました。削るのは大変そうですが完成すればいいものになりそうです!!

今回は焚火用にストックしていた、このカシの枝を使うことに決めました。

この時点では、完成するか結構不安だったりしました。

とりあえず完成をイメージして、加工しやすい大きさに切ります。

薪割りのごとく半分に割ります。

この割った面に完成図を描きます。割った断面は凸凹していて描きにくいのでナイフで削ったり紙やすりを使ってフラットにすると描きやすくなります!

匙の内側の線が削ってくぼませる箇所です。こちらから、丸刃の彫刻刀で削ります。

この時は木の繊維に対して垂直に削っていきます。こうすることで、削る量をコントロールできると共に思わぬケガの予防にもなります。

ガリガリと地道に掘り進めていき、納得のいく深さに到達すれば紙やすりで仕上げて綺麗にします!なので、多少の凸凹に捕らわれてはいけません。

やすりをかけて表面を整えるとこのようにツルツルになります!

匙の内側が形になったところで必要のない箇所はノコギリで切り落とします。

ひたすら私は削りたいんだという方はナイフで削り落として頂いてもいいですが相当な時間がかかります!

外側を削る際は、削ってくぼんだ面に到達して貫通しないように注意しながらバランスよく削ります。

木が硬いので少しずつしか削れません。カシを選んだので仕方ありません!

1削りで出る木くずを見て、この枝が生きてきた時間分を削っているんだと思うと、より気を長く持てました!!

削り終えたところでやすりをかけて表面を整えてやります。

ツルツルとして、持ち心地最高です!!

辛抱して削った甲斐がありました!!

仕上げにオイルを塗り込みます。

何を塗ろうと調べていると、クルミオイルが良いようでした。

そういえば、我が家に植えたオニグルミの実がわずかながらあることを思い出しました!

かたい殻を金槌で割って実を取り出します!

この実がとても美味しかったりします!

指で潰すとクルミオイルが滲み出てきます。

指先で匙に塗ると一気に木目が浮き上がりカッコイイ仕上がりに!!

ついに完成!!!

削る前の枝の状態と比べるとよくぞ匙になってくれたと思えて、かわいく感じることが出来ます。

それでは使ってみましょう!!

ちゃんと豆が掬える!こぼすことなく移すこともでき、匙としての機能を満たしています!これで、更にコーヒータイムが楽しくなること間違いなし!!

狙い通り、収納性も言うことありません!

時間はかかりましたが納得のいく匙が出来たので素直に嬉しいです!!

なによりも、テーマである「身の回りのもので作る」ということを実践できたのでとても有意義な時間になりました!!

皆さまも是非、少しずつ木を削ってオリジナルの物を作ってみてはいかがでしょうか!?

では、また。

伊藤でした。

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