「無垢天板のチギリ加工」

その他

皆さま、こんにちは!

以前、ちょろっと話していた事務所の改装工事が完成間近となってきました!!

床フローリングを大工さんに教わりながら、張っていきました。

その後、壁に土壁を塗り、板を張り、補強を入れ、天井を張り、テーブルとなる無垢天板を据え付けました。

現在、こんな感じです!

ひときわ目を引く、無垢天板が素敵なんです!

樹齢200年を超えるお寺の杉を切らせていただくことがありました。その材を製材し、テーブルの天板として加工しました。

天板の表に何かの拍子で空いた穴が目立っていたので埋めて直すことにしました!

虫歯のような穴ですから詰め物が必要ですね~(笑)

方法としては木くずと接着剤を混ぜたもので埋めるか、木をはめ込む方法が考えられました。

死に節でしたら、前者の方法を取り黒色に仕上げたいものです。

しかし、穴の場所は節もない柾目ですから木目の表情が合うと思い木をはめ込むことを選びました。

単に丸や四角に模って木をはめ込んでもいいのですが面白みに欠けますね。

欠点を美点に変えることが出来れば最高じゃないですか!

ということで、思いついたのがリボン状に切り出した木をはめ込むチギリという加工方法です!!

本来どのような役割があるのかというと、木材割れの進行をリボン状のチギリで抑えます!

今回は割れ抑制ではなく装飾が目的となります。

それでは、チギリ加工を行っていきます!

先ほどの穴の個所にチギリの大きさを製図します。

大きな穴が入るよう、木目に沿った形で配置してみました。

チギリをはめ込むための溝を掘っていきます。

立派な杉無垢板にトリマーを当てる瞬間は緊張しました。掘ってしまうと後戻りはできませんからね~。

今回は装飾なので、そこまで深く掘る必要はありません!

製図の線ぴったりにノミと金槌を使い、削ります。

この工程はとても神経を使いますが、とても楽しい瞬間でもあります!

穴が出来たところで、チギリを作ります。

使うのは同じ杉から出た端材です。天板が柾目なのでチギリは板目でアクセントをつけてみます。

ひたすら、鋸でギコギコと切り出します。

可愛いリボンが出来ました!

さあ、チギリはぴったりとはまるでしょうか!?

上手くはめることが出来ました!

だいぶ、飛び出しているので不要な部分を鋸で切り取って、サンダーをあててなじませます。

イメージ通りの完成となり満足です!

これなら割れの入った板でも、チギリを入れられそうです!また、引き出しが増えて嬉しいです

では、また。

伊藤でした。

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