「ハンドメイドルアー製作:その2」

その他

皆さま、こんにちは!!

今回は前回の続編として、ハンドメイドルアーの製作過程を紹介します!

前回はバルサ板を接着したところで終わって、乾燥させておりました。

2日間、十分に乾燥したところでボディーを削ります!

4.ボディー彫刻

デザインカッターを使い、角を削り取っていきます。

5個を同じ削り量になるようローテーションして削っていきます。こうすることで、出来る限り同じ形に削ることができます!

5㎝もない大きさなので手で持っての作業はとても苦労しました。これ以上小さいと、無理かもしれません。。。

大体の形になったところでサンドペーパーをかけて、表面を滑らかにします。

60→120→400→800番と目を細かくして仕上げるとツルツルの木片の完成です!

5.下地コーティング・下塗装

コーティングにはセルロースセメントといった植物性繊維の樹脂を主成分に複数の溶剤を混ぜたものを使います。

この混ざっている溶剤が気化して樹脂のみが硬化するので、一度のコーティングでは非常に薄い膜になります。そのため、複数回重ねることで、より硬度の高い膜になります。この時、一度固まった部分も次のコーティングで再び溶けて硬化するので、徐々に厚い膜になります。一層一層作っていくのではなく、最終的には厚い一層になるのが特徴です。

セルロースセメントに漬けては乾燥させる作業を12回ほど行い、下地を作ります。

この漬ける作業なのですが、24時間以上の間隔を空けてしまうと、一度固まった部分も次のコーティングで再び溶けて硬化する特徴があるためひび割れを起こす可能性があります。

ひび割れが入るとここまでの道のりが水の泡となるので毎日行います!

この作業を繰り返すことで表面が光沢を帯びて、滑らかになりました。

ここで、顔となる部分にエアブラシで黒色に塗装します。こうすることで、締まった顔つきになります!

6.アルミ貼り・コーティング

ルアーは木の木目をそのまま生かすのもありですし、アルミホイルを張って反射アピールするのもありです。

今回は3個アルミ、2個木目で行こうと思います。

ルアーの大きさに切り抜いたアルミホイルを平やすりに押し付けて、鱗模様を再現します。

アルミホイルにはあらかじめ、両面テープを張っているので、そのまま貼り付けます。

そして再び、コーティング地獄に入ります。以前、コーティングが足りずこの層から剥離したことがあるので念には念を入れて16回のコーティングを行いました!

7.塗装・顔張り

アルミホイルを貼った3個はヒメマスという魚をモチーフに塗装します!

赤を主に、腹側にグレーを重ねてヒメマスの婚姻色を表現しました。

木目をそのまま生かす2個は背中に緑、腹側に白を配色して側面の木目を引き立たせます!

塗装はここまでとなります!

顔もアルミホイルを切り抜いて表現していきます。

細部は鉄筆を使って描きます。フリーハンドなので若干のずれは有りますがいいとしましょう!

目は鳥脅しで使う金銀テープをポンチで切り抜いて、貼り付けて目玉を描き入れます。

この瞬間から、一気に魚らしさが出てきますね!ちなみにみんな視線が下ですがこれも鱒らしさを追求したこだわりです!

8.リップ付け・最終コーティング

ここでいうリップとは、板状の突起を唇のように取り付けます。そうすることで、リップが水を受けてルアーがバランスを崩しては元に戻るを連続的に繰り返して、魚を引き付けるアクションとなります。あとは潜水の役割もあります。

顔に下あたりにデザインカッターで切込みを入れて、リュータで穴を拡大してリップ取り付けの穴を作ります。

そこにガラス繊維からできた板を切り抜いて作ったリップを差し込み、接着します!

もうここまでくれば、完成間近です!

慎重にコーティングを10回ほど繰り返して、数週間おいて十分に乾燥させます。

針を装着して、完成となります!!

作り出して、ここまで20日以上かかったでしょうか。

細かな作業が続いたので、この小ささは当分作りたくありません!

この子たちは12月に泳がせる予定です!

その成果をまた後日、報告できればいいなと思っています!!

では、また。

伊藤でした。

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