「シカ被害に間伐が効果的!?前編」

現場のこと

皆さま、こんにちは!

今週に入り、最高気温が一桁の日が続いてますね~!!いよいよ、冬といったところでしょうか。

実はこの冬を待ちわびていました!

なぜなら、新巻鮭ならぬ、新巻鱒を作ることにチャレンジしたかったんです!!他にも、夏に釣って冷凍していたヤマメを燻製にする季節なんです。

ただいま、加工中なので完成したらレポートしますね!

それでは、今回は現場関連のことについて紹介します!

ここ最近、間伐の現場に入っております。年輪から推定して、植え付けから30数年の山林です。間伐では、将来的に残したい木の成長の妨げになる劣勢木を伐採します。作業としては、「伐採」という表現になりますが僕は山林への「追肥」だと思っています。適当な間伐によって残された木は健全に生育することが出来、地中に太い根を張り巡らすことで土壌が安定し、保水するのです。更に照度が上がり多様な植物の生育に繋がり、山林としての機能・価値を上げることに繋がります!

ここでいう劣勢木が多いようでは、そもそも林業としては面白くありません。

劣勢木には、成長が劣っている物、幹が曲がっている物、幹の途中で股になった物、幹に傷が入り腐朽した物などがあります。

中でも幹に傷が入った木が多い場所もありました。原因としてはシカによる樹皮採食だと考えられます。

農業においてシカによる被害は多大なものです。それと同じく、林業においても多くの被害数が報告されています。普段、山に入ることが無い方からすると「山だと、シカの餌になりそうな物が沢山ありそう」と思われるのではないでしょうか。

こちらは、今回の現場で見られたシカによる剥皮害です。

この木は根元から地上60㎝にかけて剥皮されていました。傷は古いようで周囲から巻き込まれてきていました。

上を見上げてみると、将来的に残したくなる木なんですね~。この傷さえなければいいのですが。

この木は間伐の対象としました。剥皮害の部分を断幹してみると、木部の不朽が起きていました。

こうなってしまうと、今は生きていて成長もしていますが、やがて枯れる可能性が高いのです。木の断面を見ると、周辺付近は白く、中心付近は赤っぽいことがわかります。この赤っぽい部分の細胞は死んでおり、一度この部分の不朽が始まると死んだ細胞は抵抗することが出来ません。その結果として、空洞化という状態になるのです。

僕は間伐をしながら、このような剥皮害はなんで起きてしまうんだと考えていました。

皆さんはなんでだと思いますか!?

この続きは長くなりそうなので、後編続かせてもらいます!

お楽しみに!

では、また。

伊藤でした。

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