植付(うえつけ)作業~モリアオガエルと共に~

現場のこと

段々と暖かくなり、桜の花が咲いているところをよく見かけるようになりました。

4月になり新年度もスタートしました。

これからもどうぞよろしくお願いいたします。

さて今回の現場は昨年度最後となる現場で、植付を行いました。

植え付けとは、皆伐・地拵えを行った後、新たに木の苗を植える作業になります。

現行林業では、約50年スパンで皆伐→植付を繰り返します。

まずはこちら、皆伐と地拵え後の現場をご覧ください。

そしてこちらが今回植える杉の苗です。

一束25本で、これが一巻きにつき6束、計150本入っております。

一巻きおよそ20kgほどで、これを現場近くまで背負って持っていきます。

今回は現場の入り口までトラックで運んでいただいたのですが、他の現場によっては山のふもとから頂上付近まで運ぶこともあるそうです。

さて現場付近まで運んだら、それぞれが苗を入れる袋を背負い、そこに三束と手にも一束持ち、計100本の苗を用意して植えていきます。

緑の網に入っているのは檜のポット苗

まずは植え付け用の小さい鍬で土を掘り、根を丸めないように入れます。

雨風などで倒れないよう、苗をまっすぐに植え、土を被せてしっかりと足で踏んで固めます。

苗と苗の間は約180cm空けて植えます。

ときには急斜面を滑りながら、またあるときは岩場に当たり、どう植え付けようか悩みながらも、作業を行う中、

なんとモリアオガエルを発見!

実物を見るのは初めてです!

意外と大きいのですね~。

鮮やかで青々としたボディに目を奪われます。

主に森林に生息するようで、近年の森林の減少によって姿を消しつつあり、絶滅危惧種になっているそうです。。。

ひとしきり盛り上がった後、元居た場所へ返しました。

またどこかで見れるといいな~。

さて嬉しいサプライズも交えつつ、無事作業が終わりました!

始める前と比べると、印象が変わりました。

今回植えた苗が育つまで約50年、私たちはすっかりおじいさんですが、いつか目にすることができたらいいなとひそかに思いながら、現場を後にするのでした。

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